40代が職業訓練校とプログラミングスクールを同時にやってみた話

正直に書きます。動機は、かなりしょうもないものでした。

「失業保険が延長できるから」——それが職業訓練校に通おうと思った、本当の理由です。


職業訓練校に通うことにした理由

仕事を辞めて、失業給付をもらっていた時期がありました。そのとき調べてわかったのが、職業訓練校に通うと給付期間が延長できるという制度です。

「どうせなら通ってみよう」

そんな軽い気持ちで、ポリテクセンター(国が運営する職業訓練施設)の電気設備技術科に申し込みました。期間は約6ヶ月。

ビル管理を目指そうと思ったのは、入校してからです。授業の中で初めてその仕事を知り、「これなら安定しそうだ」と思いました。最初からビル管理が目標だったわけではありません。


テックキャンプとたまたま被った

職業訓練校に通っていたのとほぼ同じ時期に、プログラミングスクールにも通っていました。

テックキャンプです。当時、自治体が主催するかたちで開催されていて、受講料は確か5万円ほどでした。通常より大幅に安く受けられたのが入った理由のひとつです。

「やってみたかった」という気持ちもありました。ホリエモンの本や動画でプログラミングや独立への関心が高まっていた時期で、テックキャンプの話を聞いてちょうどいいタイミングだと感じました。

テックキャンプで学んだのはRuby on Railsです。


午前は電気、午後はプログラミング

職業訓練とテックキャンプが被っていた期間は、1〜2ヶ月ほど。

スケジュールはこんな感じでした。

  • 午前〜15〜16時:ポリテクセンターで電気設備の授業
  • 16〜17時以降:テックキャンプで受講

なかなかきつかったです。職業訓練が終わってから、そのままプログラミングの勉強を始める毎日。気力と体力が要りました。

テックキャンプは参加者と一緒に集まって学ぶスタイルで、学生も社会人もいました。若い人が多く、一緒に学んでいると年齢差を感じる場面もありました。理解のスピードが違う、というよりも、体力と集中力の差という感じです。


結果はどうだったか

ビル管理の仕事には就きませんでした。

電気設備の訓練を通じて、危険物乙4や2級ボイラー技士の資格は取りました。しかし、ビル管理に欠かせない電気工事士2級の試験は、時期が合わずに受けることができませんでした。

プログラミング方面にも進めませんでした。

実績がなく、実力も不十分でした。転職先としてIT系を狙うには、当時の自分には厳しかったです。

結局、計測機器メーカーに就職することになりました。電気もプログラミングも、直接は関係のない職場です。


でも、やってよかった

就職直後にすぐ役立ったのは、プログラミングより職業訓練で学んだ電気の知識のほうでした。現場での基礎的な知識として、結構役に立ちました。

プログラミングは、すぐには活きませんでした。でも、じわじわと効いてきた。

仕事でExcelのマクロを作ることになったとき、プログラミングの基礎があったのでスムーズに書けました。最近はAIを使ってマクロを作ることも増えましたが、プログラミングの知識があると、AIが出してきたコードの意味がなんとなくわかる。「ここが違う」と気づける。知識ゼロだと、AIの出力をそのままコピペして動かないと詰まる場面も、うまく対処できるようになります。

ターミナルを使う場面でも同じです。黒い画面にコマンドを打ち込む作業は、プログラミング未経験だと何が起きているか全くわからない。でも、基礎をかじっていると「ああ、こういうことか」と理解しながら進められる。恐怖感がない分、調べながらでも前に進めます。

電気とプログラミングは相性がいいと思います。機械系の工場や製造業に進むなら、両方学んでおくのはおすすめです。

プログラミングはプロになるために学ぶだけじゃない。さわりだけでも知っておくと、仕事でも、新しいツールを覚えるときでも、確実に役立つ場面がきます。

「失業保険を延長したかった」という、かなりしょうもない動機から始まった6ヶ月が、10年後の今もこんなかたちで残っている。動機なんて、あとからついてくるものかもしれません。

やってみることに、無駄はないと今は思っています。

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