13回転職した。
毎回、辞めるタイミングで悩んだ。早すぎたこともあった。遅すぎたこともあった。振り返ってみると、「辞め時」には共通したサインがあったと思う。
辞めた理由の大半は人間関係だった
13回の転職を振り返ると、辞めた理由の多くは人間関係だった。
仕事の内容が合わない、待遇が悪い、そういった理由もあった。でも一番多かったのは、人間関係のしんどさだった。
いじめられた職場の話
ある職場でのことだ。
同僚がいた。最初は普通に接していたが、あるとき気づいたら、その人だけが自分を下の名前で呼ぶようになっていた。そしてその呼び方が周りの後輩にも広がっていった。
それだけならまだよかった。だんだん陰口が増えていった。本人に直接やめてほしいと伝えた。止まらなかった。上司に相談した。するとエスカレートした。
結果、その同僚は出世して、自分は社内でもっとも厳しいとされる部署に異動になった。しばらく踏ん張ったが、限界だった。
後から聞いた話では、自分をいじめていた人も、その後その部署に異動になったらしい。それ以上のことはわからない。
報われないと感じたとき
人間関係で疲弊した職場はほかにもあった。
つらい仕事をこなしても評価されない。うまく上司に取り入っている人が出世していく。現場を知らない上司が無茶な指示を出す。実際に手を動かさない人が偉そうにしている。
そういう状況が積み重なると、「馬鹿らしい」という気持ちが出てきた。その感覚が出始めたときが、辞め時のひとつのサインだったと思う。
体と心に現れたサイン
辞め時を振り返ると、体と心の変化が一番わかりやすいサインだった。
目の周りがピクピクし始めた。会社に行くのがしんどくなって、休みが増えた。旅行に出かけたとき、広い世界を見ながら「こんな小さいところにしがみついていてもしょうがない」と思った。
体に不調が出始めたとき、もっと早く辞めていればよかったと、今でも思う。
もっと早く辞めればよかった
13回の転職で後悔していることがあるとすれば、「もっと早く辞めればよかった」という場面だ。
「もう少し続ければよかった」と思う職場はあまりない。続けていれば出世していたかもしれない、という職場がひとつくらいあるかもしれない。でも、それよりも「早く辞めればよかった」という記憶の方が多い。
「辞め時」の判断基準
振り返ってみて、自分なりの判断基準はこうだ。
体や心に不調が出始めたら、すぐ辞める。
それだけだと思っている。
傷は浅いうちの方が治りが早い。体や心を壊してからでは、回復に時間がかかる。次に進むためのエネルギーも残っていない。
「もう少し頑張れば」「辞めたら負けだ」という気持ちはわかる。自分もそう思いながら踏ん張った時期がある。でも、その踏ん張りが体に出てからでは遅い。
だめだと感じたら、早めに動く。それが13回の転職で学んだことだ。
それでも、転職してよかった
13回という数字は、多いと思われるかもしれない。
でも、辞めるたびに次の仕事があった。どこかに拾ってもらえた。今も働いている。
転職を繰り返しながらも、なんとかやってきた。氷河期世代として、それだけでも十分だと思っている。