計測器メーカーの修理係という仕事:43歳未経験で入って5年続いた話

2020年、43歳のときに計測器メーカーに入社した。

最初から修理係を目指していたわけではない。でも気づけば5年続いている。


品質管理の求人に応募したはずだった

職業訓練校にいたとき、その会社の求人が出ていた。品質管理の募集だった。

電気設備の訓練を受けていたこともあり、「やってみよう」と応募した。採用された。ただし、会社側の都合で、まずは修理からということになった。「その後、品質管理に行くかもしれない」という話だった。

結局、品質管理に行くことはなかった。今も修理係のままだ。


修理係の仕事

主な仕事は、自社製品の点検と修理だ。

客先から返ってきた計測器を受け取り、清掃・点検・必要であれば修理をする。圧力や水位・歪みなどを測る機器を扱う。レンタル品の整備も担当している。データのログを分析することもある。

毎日、机の上に機器が並んでいて、それを一台ずつ丁寧に見ていく。地味といえば地味な仕事だ。


難しかったこと

未経験で入ったので、最初はわからないことだらけだった。

一番苦労したのはハンダの扱いだ。基板にハンダを付けたり外したりする作業は、器用さと経験が要る。最初はうまくいかなかった。

通信機器やネットワーク関連の知識も必要で、そこも一から覚えた。Tera Termなどのターミナルソフトの使い方も、働きながら身につけていった。


意外だったこと、面白かったこと

入ってみて意外だったのは、機械の基板というのが思ったより「意外とタフに扱える」ものだということだ。精密機器のイメージがあったので、もっと神経を使うものかと思っていた。

面白かったのは、やっているうちに「この機械をきれいに直してやろう」という気持ちが出てきたことだ。最初は言われた通りにやるだけだったのが、だんだん自分なりにこだわりが生まれてきた。

仕事を通じてパソコンにも詳しくなった。Excelのマクロを覚えたり、Tera Termを使いこなしたり、気づけばスキルがじわじわと増えていた。


43歳・未経験で困ったこと

年齢のことで困ったことは、あまりなかった。

困ったのは、どちらかといえば一般的なことだ。物の置き場所がわからない、社内のルールがわからない、といったことは最初につきものだ。それと、職場には難しい人間関係もあった。ただ、それは年齢に関係なくどこにでもある話だと思っている。

「40代だから」特別に大変だったということは、正直あまり感じなかった。


今も続いている理由

この仕事が自分に「合っている」かどうかは、今でもよくわからない。

特別器用なわけでもなく、作業スピードは普通か少し遅いくらいだと思う。でも、5年続いている。続いているということは、合っているのかもしれない。

職場の環境はいいと思っている。それが一番大きいかもしれない。


同じような仕事を考えている人へ

修理の仕事は、未経験でも入れる場合がある。

やったことがなくても、なんとかなる。社員として入ってしまえば、会社もそう簡単に辞めさせることはできない。まずは気になったら応募してみることだと思う。

ハンダの知識・技術、パソコンのスキル、計測器の扱い方。入る前は何も知らなかったことが、気づけばひと通り身についていた。

「未経験だから無理」と思う前に、やってみることに意味がある。

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